きっと、明日も君がすき。


何の感情も込めずに、肯定した。

それになぜか嬉しそうに笑う山根君。


「さっき2人がくる前に、梅田先生が嬉しそうに話してたからさ。心強いね」



…梅田先生。

喜んでくれているのはとても嬉しい。



だけど、この情報はできれば黙っておいて欲しかったなぁ。いずれバレるかもしれないけれど…。


心強い、というか、誰も知らない中での実習に比べたら、いざというときは助かるだろう…。



今。現在進行形ではとっても気まずい・・・。

とは言わない。言えない。代わりに私は乾いた作り笑いしかできなくて。彼は、相変わらずの感情を読み取ることのできない無表情だった。



「あ、じゃあ、最後に・・・」

これについて深く掘り下げないでくれることを心の中で祈っていたからか。

それから質問されることもなく、本来の話題へと戻る。


彼と私を見ていた山根君が体勢を反対側へと移した。会議だと、一番えらい人が座っている場所。


向かい合っていた4人が、一斉にそちらを向く。

今まで黙って笑顔で私たちの会話を静観していた、男性へ。





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