きっと、明日も君がすき。




距離を詰める山根君と、

咎めることはしないがやはり自分からは近づこうとしないスタンスの彼。

決して刺々しくしている感じはないのだけれど、ただ単純に感じる印象は怖い。


そのように感じるのは…。

「私たち女子2人だけど、頑張ろうね」



「うん。よろしくね」



気遣うようにかけられた言葉に、精一杯の笑顔を返す。

垣添さんは、明るくてなんとかやっていけそうだ。


垣添さんは笑顔のまま、机に両腕をつけて、机に上半身の体重をかける。



「同級生か・・・ねね、2人は、同じクラスだったりしたの?」


一通りメンバーのざっくりとした情報をいれることができほっとした瞬間。今度は垣添さんが、私と彼に、笑顔で問いかけた。




質問は、2人に。

でも、答えを求めたのは、彼にで。

解答する権利はあるものの、



指名されていない私は、ゆっくりと垣添さんを見つめ返す彼を、見ていた。




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