きっと、明日も君がすき。
高校1年生*冬*
【高1―――冬】
まさかこんなに好きになるなんて思ってなかった。
絶対自分から告白なんてしない!
ずっとずっとそう思っていた自分の考えが、
いとも簡単に崩されたのは、高1の冬。
その日はとっても寒くて。
窓の外はパラパラと雪が降っていたのを覚えてる。
教室に暖房は入っているけれど、それでも寒くて。
体の内側から冷えてしまってさすがに辛かったので、温かいものを買いに行こうと休み時間に友達と行った売店の帰り道。
買ったばかりの温かい紅茶のペットボトルを握りしめながら教室へと向かうために歩いていた時。
「あっっ!!」
無意識に、手のひらで転がしながら階段を下りていたら、つるっといってしまって。
目の前でペットボトルは重力に逆らうことなく階段を落下していった。
そのペットボトルを、目で追って……。
寒かった体は、もっと寒くなった。