きっと、明日も君がすき。





「は、どこが?」



眉を潜める麗ちゃんを見ながらも、さっきのペットボトルを渡してくれた人のことを思い出す。




「ペットボトル、拾ってくれた」





そして、渡してくれた。

「なんて言われたか分かってるの?」

「すっごく冷たい視線で、無表情で危ない、って言われた」

声音は落ち着いた声だったけれど、その中にきちんと怒りも入っていたと思う。

「そう、それのどこが…」



「でも、その危ないって、友達のことを思って言ったんだよ」



落としたとき、当たりはしなかったけれど。もし段差で跳ねたり、落ち方が悪ければ。



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