きっと、明日も君がすき。


……って思っていたのに。



麗ちゃんに謝らないといけない。

全然―――大丈夫じゃなかった。今まで全く知らなかったあの男の子。見かけることすらなかったはずなのに。



それからというものの、登下校、移動教室、学食で見かけるようになって。友達と話してたり、無表情で歩いてたり、ぼーっとしてたり。



それを自然と見るようになって、

いつの間にか好きになってて。

知らなかった名前も、知って。


佐田結真くん。意識していろんな人たちと話していると、全く何も無かった彼の情報が、知らず知らずのうちに入ってくるようになった。

…今までも良く話題に上がっていたらしいんだけど、私が無関心だったからかな。




私も知ってる可愛いって言われてる女の子が佐田くんに告白したとか。

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