きっと、明日も君がすき。
バッと顔をあげた私の視界には、
さっきと変わらずめんどくさそうな顔をした結真くんがいた。
「遊びでいいなら」
「え……いい、んですか?」
もう次の段階(友達)に行こうと考えていたのに、予想外の展開。
うん、とあっさりうなずかれましても…逆にパニックで。
「え、え、え、いいんですか?」
聞き返す私。
はぁ、とため息をつく結真くん。
「あ、でも言っとくけど、彼氏らしいことなんて何もしないから」
「大丈夫です!」
「あ、そう。まぁすぐに嫌になると思うから。別れたいと思ったら教えて」
淡々と言われる言葉に、覚えることが精一杯で。
「……分かりました。結真くんも、別れたくなった時は教えてくださいね」
…今思えば、なんてパニックになってたとはいえ、なんてアホなことをいったのだろうと思う。
告白した時は何ともなかった心臓が今更バクバクしてきて。その日から、私は一応、結真くん公認の彼女となった。
普通のカップルなら、付き合えることになれば笑いあったりもするのだろうけど、私は表情に気を配ることはできなくてアホ面だっただろうし、結真くんは無表情で。
「もういい?」
帰たそうにそう聞く結真くんに、とりあえずアドレスだけ聞いて別れた。
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