きっと、明日も君がすき。
空気が、変わる。ふっと笑った結真くんは、あざ笑うように私を見据えた。
初日の、あの視線と同じだ。と思った。
「……散々付きまとって、最後は俺を振ったんだから。楽しかっただろうな」
「……佐田くん、」
笑いながら言っていたけれど、目は笑ってない。
言葉から、
佐田くんから受け止めた感情を言葉で表すなら憎しみが、1番当てはまる。
佐田くんは、止まらない。
ずっと耳の奥の記憶に残っていた佐田くんの声が、すぐそこで生で聞こえることが嬉しいはずなのに聞きたくない言葉がぶつかってくる。
耳を塞いで、聞こえなくしたい。
私は、あの時の記憶だけで生きていきたい。今の佐田くんの言葉は、いらない。