きっと、明日も君がすき。
時間を超えて、やっと今。
あの時全く分からなかった結真くんの気持ちがわかった。きっと、まだほんの一部分だけど。
「違うよ……」
力が、抜けていく。
下を向けば、ぎゅっと握ったスカートの上にぽたり、涙が落ちて急いで目元を拭う。
泣くな、泣くな、泣くな。
今さらになって、ちょっとだけ結真くんの気持ちが分かるなんて。
あの時、なんとも思ってない素振りだったから。私が何と言ってもどうでもよかったんだって思ってた。
あっさりしてたから。
どうせ何も、何も思ってないと思ってた私は大馬鹿だ。
何も思わない人なんて――いるわけないのに。
優しかった結真くんだって、何かしら思っていたはずなのに。
私は自分のことでいっぱいで、考えることもしなかった。
ただ、言ってくれなかっただけなんだと今さら気づくなんて馬鹿すぎる。