わたしの秘密な事情

｢中学でも、似たような噂流したよな？｣


｢うん。でも、そのおかげでねーちゃんに
話しかけてくる奴等減ったよ？｣


｢そりゃ、減るだろ｣





直ぐにバレそうな嘘だけど、
ねーちゃんが美人な事もあって、大抵の人が信じていた。



｢風魔のシスコンは、いつになったら治るのかね～｣



シスコンって治るものなのかな。




｢俺のことなんて放っといて、悠人こそ早く彼女作れよ｣




人のことを散々、シスコン呼ばわりする割には悠人は彼女いない歴４年…だった気がする。




｢俺は、運命の人を探してるだけ～

とか、言ってみる｣




｢(え、待って。もうちょっとしてから…)｣

｢(何戸惑ってんの！大丈夫！似合ってるから！)｣



ドアの向こう側から２人の声がした。






｢……何してんだ？アイツ等｣


｢……さぁ？｣