わたしの秘密な事情
ゲームに負けて、男装させられて、ケーキ
を買いに行かされる……。
とんだ1日だ。
なるべく、顔を見られないようにして急ごう。
「君っ!!!!」
いきなり後ろから肩を掴まれた。
こ、今度は何!?
振り返ると、赤メガネの男の人が立っていた。
「君みたいな子を探してたんだよ!!」
よくあるシチュエーションだな、こら。
キャッチセール?
なんだっけ?
「来週ね!
ここの近くに新しいカフェが出来るんだよ~。
それで、働いてくれる男の子達を探してるんだけど、もう~ピッタリ!!
僕のイメージにピッタリ!!」
「はぁ…」