魁龍Ⅰ[完]





「あぁ」




「…だったら、この命貴方にあげる」




私がそう口にすると、男の人は口角を上げて




私に近づき、抱きしめた




とても温かくて心地よかった




「……ねぇ、な、名前なんていうの?」




「俺を知らねぇのか」




「えっ…し、知らない」
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