神様なんていない
夏の始まり、夢の始まり
「この指輪、唯に似合いそう」
雑貨屋のペアリングを見ていたら、遠矢が笑みをこぼし、そんな事を言ってきた。
「買ってやるよ」
「私に?」
「そう、唯に。要らないなら買わねーぞ」
「......欲しい」
夏休みの初日、指輪を遠矢に買ってもらい、私は嬉しくて泣いた。
泣いていたら、遠矢は頭を優しく撫でてこう言った。
「俺以外に涙見せるなよ」
雑貨屋のペアリングを見ていたら、遠矢が笑みをこぼし、そんな事を言ってきた。
「買ってやるよ」
「私に?」
「そう、唯に。要らないなら買わねーぞ」
「......欲しい」
夏休みの初日、指輪を遠矢に買ってもらい、私は嬉しくて泣いた。
泣いていたら、遠矢は頭を優しく撫でてこう言った。
「俺以外に涙見せるなよ」