絶対やせて貰います。
今後の予定として週末には必ず小岩井家に訪問する事が決まっている。
三人には週一で体重測定をして貰う。
ホントは毎日測って貰いたいところだけど長期的に取り組むつもりだから最初から飛ばし過ぎて息切れしない為に私の訪問日に測定をお願いした。
その日に皆の意見も取り入れつつ一週間分の献立作り。
その材料の買い出しと下準備まで終わらせるとほぼ一日小岩井家にお邪魔する事になりそうだ。
時間を有効活用する為に錦野家の献立も同じものにして下準備した物を持ち帰れば良い……うん鯉子賢い!
自画自賛のスケジュールにニヤニヤしてたら三人にしっかり見られてた。
「こいちゃん何だか楽しそうだね……」
「ハハ……楽しそうに見えますか?」笑って誤魔化したがバレバレだね。
昨日はカンナちゃんと飛鳥ちゃんに会うまでは最悪の気分だった事を思い出す、自分自身の立ち直りの速さに唖然するがこれも私にダイエット指南役をさせてくれる小岩井家の皆さんのお蔭でもあるよね。
「やることが沢山あります、早く買い物に行きましょう」
何かが胸に込み上げて涙腺を刺激するから、顔を伏せて慌てて畳み掛ける。
「それじゃ急いで準備してくるね」
私の様子がちょっと変だと気が付いたかも知れないけど、優しい小岩家の人々はそれに触れずに居てくれる。
席を立った旭君の背中を見つめながら今は痛くて口に出来ない辛い思い出も自然と話せる日が来るかも知れないなと思いながら見送った。