絶対やせて貰います。
「これは私が口さみしい時に良く食べてたモノです。
良かったらどうぞ……」
私はレシピと共に持参していたあるモノを取り出して二人に手渡した。
それは高3の時に飛鳥ちゃんに貰ってから嵌った”茎わかめ”や
甘いモノがどうしても食べたい時に口にしていた”こんにゃくゼリー”などのおやつたち。
「すっぱいモノが苦手な人もいるけど、お二人は大丈夫ですか?」
持っては来たものの二人が食べられないようなら別のモノを用意しようと思ったから
「これ食べてイイの?」
「どうぞ」
ひかるちゃんが興味深げに茎わかめを手に取り口に入れて咀嚼する様子を
注視するけど誰も喋らずシーンと静まり返るから不安になってきた。
『ダメだったかな?』
無理して食べなくてもいいよって口にしようと思ったらひかるちゃんが
「コリコリした食感が癖になりそうーそれに甘酸っぱくて美味しいね」と言ってくれた。
どうやら気に入って貰えたみたいで一安心
「こんにゃくぜりーは一個をゆっくり噛んで食べてね
私、こんにゃくゼリーに限らず一口タイプのゼリーは冷凍庫に入れてシャーベットにしてから一個を時間を掛けてゆっくり食べてたの
でもカロリーが低いからって食べ過ぎにだけは注意してくださいね」
二人とも『やっぱりね』って顔してるから苦笑いも零れます。
「これから長丁場でダイエットに取り組むことになるので私みたいに貧血で倒れたりして体に負担を掛けないように頑張りましょうね。
我慢ばかりだと続かないから、少しなら好きなモノを食べても構いませんから
ちなみに私はチョコをいつでも食べれるように用意してたけど
『いつでも食べていいんだ』って思ったら意外と満足して、
殆ど手を出す事なくダイエットを続けられました」
私の体験談に二人は真剣に耳を傾けてくれるから時間を忘れて熱く語ってしまう。