絶対やせて貰います。

「旭君、お父さんの誤解が解けて良かったね」

「うん。こいちゃん……巻き込んじゃってごめんね」

和解して以前のように仲良く微笑み合う両親を見つめながら苦笑いを浮かべる旭君は申し訳なさそうに私に詫びてくれる。

当然のながれで……

小岩井父もダイエット作戦へ参加がすることになった。

ダイエットを始めたマリアさんが和食を作れるようになった事を知って本当に
驚いていたらしい……

それから、また家族全員でテーブルを囲み食事をする事を心から喜んでいたとも教えてくれた。

家で食事をする事が可能になったし、隠し事も無くなって心労も減る。

心置きなく自宅で休息が取れるから疲れ気味の体も直ぐに回復する筈だし、
小岩井父にとっては全てが良い方向っていたけど問題が一つだけ残っていた。

それは和田さんのお店で琴音さんの代わりに働いてくれる人を早急に探さなくていけなくなったからだ。

「ねぇ、こいちゃん先ずは一月やってくれない?」

「何をですか?」

「和田さんのお店よ。

前にカフェでバイトしてたって言ってたでしょ

……どうかしら?」

それって私にお店で働かないかってこと?

ぼぉーとしていたらマリアさんに話し掛けられていて和田さんのお店で働かないかと誘われていたみたい。



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