絶対やせて貰います。

実は遼君意外とイケメンさん。

バスケット部のレギュラーなのもあって隠れファンも多数いるらしく

そんな彼がおデブな私に絡んでいるのを快く思わない女の子も居て、ときどき心無い言葉を浴びせかけられる訳です。

恋する乙女の心情を理解出来ない訳じゃない。

『八つ当たりだぁー』とは思っていても、いちいち言い返すのも面倒で無視して箸を動かし食事を再開。

なのにそれで事は収まらなかった。

「誰がどう見たってアイツが『こい』に絡んでるって分かるのに色目使ってるとか

バカじゃないの?

『こい』はいっぱい食べるからここまで成長してるの

私もあすかもどんなに食べても全然太れなくて~

そんな小っちゃいお弁当でどうしたらそんなに大きく成長するのか不思議

その秘訣教えてくれる?」

私に嫌味を言ったのはたぶん辺見さん。

幼稚園児が食べてそうなサイズのお弁当箱を彼女が持参しているのをカンナちゃんは見逃さずに反撃。

恥を搔かされる格好になった彼女は真っ赤な顔をして教室を出て行ったのだが……

それでも気持ちの収まらないカンナちゃんが私にダイエットをさせると言い出し、私のダイエット作戦が始まったのだった。


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