絶対やせて貰います。
文武両道を方針とする我が母校は全校生徒が必ずどこかのクラブに属する事が必須条件となっていた。
……とは言っても、そこはゆる~く管理されていて登録だけの幽霊部員は山のようにいるし、クラブ活動も週に1回1~2時間程度のサークル(同好会)のようなものまでが多種多様に存在していた。
私は趣味と実益を兼ねて料理クラブを第一希望
「和菓子が食べたい」ってだけの安易な理由で茶道部が第二希望
それから「何とな~く美術が好きだから」って理由で美術部を第三希望にしていた。
想像と違ってのは第一希望の料理クラブ
見学に行って見たら……
『好きな人に手作りのお菓子を直ぐに持って行けるから……』と彼氏持ちの女子たちから絶大な人気があったこと。
「私も入りたいです」とは口に出す事もはばかれる様な雰囲気
可愛い女の子たちで溢れかえった調理実習室はなんとも華やかでありながらもとても騒々しい.
……料理クラブへの入部は即断念する。