絶対やせて貰います。

私の様子を見ていた飛鳥ちゃんに訊かれたのはとても基本的なこと

「こいは何処まで記憶があるの?」ってことだった。

上手くは回らない頭で必死に記憶を手繰り寄せる。

飛鳥ちゃんに体を預けてからの記憶は凄く曖昧なモノで、飛鳥ちゃんに確認しなければならないけど……

あの後直ぐにトイレに連れて行って貰い、何度も嘔吐を繰り返す私の背中を優しく擦ってくれたのが飛鳥ちゃんと昨日の主役のカンナちゃんだったことを思い出した。

気分の悪さから玉のような冷や汗をかく私に自分のハンカチを濡らして顔を拭いてくれたのは坂口さんだったことも……

情けなさと敗北感と罪悪感に一気に襲われて呆然自失の状態になるも……

飛鳥ちゃんから聞かされた内容は更に私に追い打ちを掛ける。

……驚愕の真実が待っていた。



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