絶対やせて貰います。

こんな日常を続けていけないのは分かっているのに、その止め方が分からないのだ。

また横に首を振るだけで返事をする。

ここで私が泣くなんて卑怯なのに思わず涙が零れ落ちるのは止められない。

「カンナは言い方キツ過ぎ」

飛鳥ちゃんはずっと黙って私とカンナちゃんの様子を見ていたのに初めて口を開いた。

「ふん。ここに来るまで一緒になって怒ってたよね?彼氏の姉だから気を遣ってる訳?」

「そうだと悪い?とにかくカンナはもう少し言い方考えな……」

私への怒りが飛鳥ちゃんへ飛び火して大惨事になりそうだ……

「私が悪いの、だから二人ともケンカしないで……」涙ながらに訴えたら

「思わず熱くなり過ぎた……こい。飛鳥ごめん」

「私もごめんね」

お互いに謝りあった後はシーンと部屋の中が僅かの間静まり返る。

「……でもさ、こいは元に戻った方が良いかもね」

私はカンナちゃんの発言の意図が掴めなくて首を傾げる。

「だって……ダイエット始める前のこいは周りに何を言われても全然平気だったじゃない。

失礼なこと言う奴に私と飛鳥の方がイライラしてくらいにね」

「そうだったねー」飛鳥ちゃんがカンナちゃんの言葉に同意の相槌を打つ。



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