絶対やせて貰います。
父と母がお互いに好意を抱く切っ掛けになったのもやはり名前に深い縁がある。
母の名前はカタカナでマリアなのだが……
両親がクリスチャンだった訳でも両親のどちらかが外国人な訳でもないのに、
聖母と同じ名前を命名された母も父と同様に名前で苦い経験をした人。
進級する度に名前のせいで「このクラス…ハーフが居るらしいよ」って噂になったり
「マリアって誰だよ」って知らない人に顔を見に来られたあげく……
「何だ……めっちゃ和風顔」と勝手にがっかりされたと話してくれたことがあったなと思い出す。
それゆえに自分たちの子供には『純和風な名前』にしようと拘ったのも理解するけれど……
「「『鯉子』と『寿三郎』はやり過ぎだよねー」」
それが私と弟の本音だったりする。