絶対やせて貰います。





ぼんやりとではあったけれど、意識をとり戻せたのが分かる。

そんな私の視界に真っ先に映り込んだのは真白な天井だった。

冷たい指先に”これでもか”と糊付けされたシーツの感触が伝わり、嗅覚は消毒液特有の匂いを嗅ぎ取る。

視線を動かせばベッドを仕切っているカーテンも見える……って事は?

私は『保健室』のベッドに寝かされている。

動く気配を感じた為か?

カーテンが開かれ現れたのは「飛鳥ちゃん」

「こーいーホント心配したんだから……」泣きそうな表情を見せ心配してくれる飛鳥ちゃん。

迷惑掛けて申し訳ないなと思いつつ、心配してくれた事が嬉しかったりする私は

「心配かけてごめんね」とにっこり笑った。

「人が心配してるのに、なに笑ってんのよ」プンと拗ねた様子の飛鳥ちゃんも安心したのか笑顔を見せてくれた。

保健の先生は所用で職員室に呼ばれて不在らしく、飛鳥ちゃんが留守を頼まれたと話してくれた。

「ねえ……保健室まで飛鳥ちゃんが連れて来てくれたの?」不思議に思って聞いてみたら

「その事なんだけど……」と飛鳥ちゃんが話をしようとしたところに……



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