絶対やせて貰います。

教室に向かう間もチラ見されているのが分かったし、人の視線やヒソヒソと話す声は気になったけど……カンナちゃんのお蔭で心の準備ができていたから動揺することなく教室までたどり着けた。

二人はまだお弁当に手を付けず、私の帰りを待っていてくれたみたい。

「あの……心配かけてごめんなさい。それから嫌な思いもさせてごめんね」トホホ顔で詫びる私に

「こいは何も悪くないでしょ?

まぁーこいにしたら運が良かったのか、不運だったのか微妙なトコだけどさぁー」と飛鳥ちゃん

「正直アイツは意外にイイ奴で見直した……でも女を見る目は最悪」

「「「ブッーーハハハ」」」カンナちゃんの言葉に三人同時に吹き出した。

カンナちゃんの言葉には私も同感だったし、完全無欠の小岩井君の弱点が意外なモノだったのには驚いた。

でも何故か人間味を増して更に魅力的に感じるから不思議なんだよねー



< 43 / 305 >

この作品をシェア

pagetop