絶対やせて貰います。

「それがさぁーこいちゃんの高校時代の写真みたら超ーデブで、元アレかと思ったらやる気が失せた。

あんだけデブだったから脱いだら凄いことになってるぜ”絶対”

はぁー高校からのツレに奢って協力させてやっと彼女にしたのにさ

元も取れないからホント損した。

こいちゃんは『将を射と欲すれば先ず馬を射よ』の馬の方だったけどね…仔馬」

「ハァなんだよそれ……俺マジでこいちゃん好みなのにポニーちゃん(仔馬)扱いかよ」

「こいちゃん素直で可愛いし、本命落とす前に味見しようと思って彼女にしたら

こいちゃんの友達なのに彼女勘が鋭くてさ、俺の本性見破られてる感じでどんなに愛想良くしても”氷の女王”かよってくらいに冷たい視線しかくれない訳

それでもって言われたのが『こいを泣かせたら人知れず埋めてやるから』だよ

おぉー怖っ!」

「あははーおまえ生き埋め決定じゃん」

自分の話をされているのに全然現実味がない。

カンナちゃんが私にカレができたのに喜んでくれなかった理由が悠斗君の本性に気が付いていたからだったのかと今更ながらに納得がいった。

たぶんカンナちゃんに説得されたとしても、あの時の私が素直に話しを聞けたかと問われると自信がない。

カンナちゃんもそれを分かっていて何も言わなかったのかと思ったら無性にカンナちゃんに会いたくなった。


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