絶対やせて貰います。

「何……楽しそうにしてんの?」

こちらはもう一人の親友……木村飛鳥ちゃん。

飛鳥ちゃんはバレー部に所属するエースストライカーで、身長はカンナちゃんよりも少し高くショートカットが良く似合うボーイッシュなスタイルの女の子。

飛鳥ちゃんは可愛い小物が大好きな至って普通の女の子

と言うより私やカンナちゃんよりも乙女指数はかなり高めな方だ。

それなのに、イケメン過ぎる外見が災いしてファンクラブまで存在している。

優しい飛鳥ちゃんはファンの子をガッカリさせたくないからとカッコイイ女の子を日々演じている。

だからこれは……三人の秘密なんだけどね。

「あすかーーお疲れ、今日の活躍も凄かったね」

カンナちゃんはニヤニヤと訳知り顔で飛鳥ちゃんをからかう。

「はぁーもうやめてよ……私が息を付けるのは二人の前だけなんだから」

眉間に皺を寄せて恨めしい眼差しでカンナちゃんを睨み付ける飛鳥ちゃん。

今日は何が起こったのか?

早く訳を知りたいけど……

飛鳥ちゃんが嫌がる事を聞くのは悪い気がして言い出せない。

そんな私の心情を察したのか?はたまた唯の偶然か?

嫌がる飛鳥ちゃんをしり目にカンナちゃんが話し始めた。



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