素直な気持ちが言えたとき
家に着いた。



母さん『はるか帰ってたの?何してるの?早くお風呂入りなさい。』



はるか『…うん。』



玄関で動かない私を母さんがせかす。いつものように忙しなく動いている。



二階に上がってベットに座って…動けない。



ドアがノックされて奈央が入ってきた。



奈央『お姉ちゃん?お風呂入らないの?私入っちゃうよ?』



はるか『…いいよ。』



奈央『…終わったら声かけるね。』



はるか『うん。』



奈央が出ていった。さらに力が抜けたようにベットに倒れる。



はるか『なにしてんだろ…私。』



窓を見る。隣は俊の家。俊の部屋はまだ電気がついてない。



まだ帰らないのかな?何してるのかな?やっぱり楽しいのかな?私といた時間よりも…楽しいのかな?



だんだん思いが込み上げてくる。自然と涙が出てしまう。



はるか『なんだ、私…ちゃんと女の子じゃん。…俊…私も女の子だよ?ちゃんと見てよ…俊…会いたいよ…』



私、俊が好き。すごい好き。今、離れて『好き』が大きくなった。いや、やっと気付けた。俊がいなきゃ嫌だ。
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