レンアイ上級初心者
柊「俺1人で何とかできるからさ、先行ってていーよ。危ないし。」




なに強がってんの?





今も私と一緒にやってるのにびくともしないじゃない!






そんなの…………





莉羅「そんなの、できるわけないじゃない!!!!」






気づいたらそう叫んでいた。






その時電車が発進してしまった。






柊「うわっ!?」





莉羅「ちょ、何で気付かないのよ!」




徐々に上がっていくスピードに焦りが募る。






止まってよ……止まってよ……






莉羅「止まってよーーーーーっっ!!」





涙目になりながら叫んだ私の声は駅員さんに聞こえたらしく、しばらくして電車は急停止した。





駅員さん「すみません!気付かずに…」




莉羅「いえ、こちらの不注意ですので!すみませんでした!」





柊「すみませんでした!」





駅員さんが去っていくのを見送って、私は河内の方に向きを変えた。




莉羅「もう!ほんとにどうなるかと思ったじゃん…………」





涙目になっているのが見られたくなくて俯くと頭に手が置かれた。





柊「ごめん…でもサンキュ……お前がいなかったら俺どうなってたか分かんねえや………助かった…」
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