レンアイ上級初心者
〜柊side〜
海さんのドラムで始まった曲はそこら辺の軽音楽部がやっているものとは訳が違く、素人の俺でもすごいことが分かる。
もうメジャーデビューできるんじゃねえか?
柊「すげ………」
結構有名な歌をコピーしてて俺も知ってる歌だ。
たしかもうすぐ歌が始まるんじゃ……
そう思ってると莉羅がマイクに近づいて、第一声を放った。
莉羅「〜〜〜♪」
うわ…………
これが莉羅の歌声か………
めっちゃ上手いな………
俺は透き通る莉羅の歌声に圧倒されて言葉が出なかった。
唖然としているといつの間にか歌は終わってて、未来ちゃんがにこにこしながらこっちに来た。
未来「ねえ!柊くん!!どーだった?」
柊「え?あ、うん!すごかったよ!めっちゃ上手いのな!」
未来ちゃんと話しながらも自然と莉羅のことを目で追っている。
まあ、さっきの歌声はすごかったしな…
直接褒めたいんだけど……
未来「柊くん?どこ見てんの?」
柊「え?ああ!ごめんごめん!」