レンアイ上級初心者
莉羅はそう言って満面の笑みで笑った。








どくん………っ








言葉にできないくらい胸が苦しくなって莉羅の手が添えられてる所からどんどん熱くなるのがわかった。







は?意味わかんね…なんで俺が…






莉羅は手を離して不思議そうに俺の顔を覗き込んだ。






莉羅「どうしたの?顔熱くない?」







柊「なんでもねえから見るなって!」






莉羅「ふーん…変なのー…」








それ以上なにも言わなくなり逆に気まずさが残った。








莉羅「…じゃあ私戻るわ!」






何か言おうとしたけど莉羅の足の速さは尋常じゃなく速かった。









柊「はぁ………」








好きにならせるとか言っといて俺が先に好きになったら意味ねえじゃん……








それに………俺から好きになったのは初めてなんだよな…………








莉羅みたいなやつは初めて会った。







俺と関わったやつは大抵数日経てば告白してくるようなやつばっかだった。








別に特別好きな子がいるっていうわけでもなかったからOKしてきたけど長続きする子はいなかった。








本気で好きになった子なんていなかったから………













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