君のとなりで
一歩目
お隣同士 side実結
今日も君はあたしの少し前を歩く。
「ねぇっ、ちょっと待ってよ!」
「お前がなかなか起きねえから遅刻しそうな
んだろ?だいたいあんな人の部屋で爆睡する
から夜寝れなくなるんだよ。」
そう冷たくいい放ち、再びその長い足ですた
すたと歩き出す彼は、あたしの幼なじみ、も
とい、彼氏、なんだよね?と本人に聞きたく
なる。
あたしたち、付き合ってるんだよねって。
だけど、聞けない。
だってめんどくさいって思われたら嫌なんだもん...
中原颯、その名前通り、爽やかで颯爽としたオーラを放つ颯は小さい頃から幼稚園の女の子、先生、保護者までもがメロメロだったくらい。長い手足のモデルのようなスタイルの彼は驚くべきことにあたしとの身長差はなんと30㎝以上。
少し茶色い、柔らかそうな髪。
大きな目に、長いまつげ。
少し小麦色の女子も憧れるほどの綺麗な肌。
そこらの芸能人よりも整ったルックスの颯。
それだけでも充分モテる要素なのに、そこにバスケ部のエースでキャプテンときたら女の子がほうっておく筈がない。
あたしが颯の隣にいれたのも、たまたまお父さん同士とお母さん同士が高校からの仲良しで、たまたまマンションの部屋が隣だったから。
だけど、あたしはその偶然に心から感謝する。
だってあたしと颯がただの同級生だったら付き合うどころか、話しすらしていなかっただろうし...
そんな颯に似合わないけど、一応正式に彼の彼女になって一年がたつ、あたしは藤咲実結。
身長が147㎝しかなく、顔も幼いので中学生、下手すれば小学生高学年に間違われることもしばしば。
「ねぇっ、ちょっと待ってよ!」
「お前がなかなか起きねえから遅刻しそうな
んだろ?だいたいあんな人の部屋で爆睡する
から夜寝れなくなるんだよ。」
そう冷たくいい放ち、再びその長い足ですた
すたと歩き出す彼は、あたしの幼なじみ、も
とい、彼氏、なんだよね?と本人に聞きたく
なる。
あたしたち、付き合ってるんだよねって。
だけど、聞けない。
だってめんどくさいって思われたら嫌なんだもん...
中原颯、その名前通り、爽やかで颯爽としたオーラを放つ颯は小さい頃から幼稚園の女の子、先生、保護者までもがメロメロだったくらい。長い手足のモデルのようなスタイルの彼は驚くべきことにあたしとの身長差はなんと30㎝以上。
少し茶色い、柔らかそうな髪。
大きな目に、長いまつげ。
少し小麦色の女子も憧れるほどの綺麗な肌。
そこらの芸能人よりも整ったルックスの颯。
それだけでも充分モテる要素なのに、そこにバスケ部のエースでキャプテンときたら女の子がほうっておく筈がない。
あたしが颯の隣にいれたのも、たまたまお父さん同士とお母さん同士が高校からの仲良しで、たまたまマンションの部屋が隣だったから。
だけど、あたしはその偶然に心から感謝する。
だってあたしと颯がただの同級生だったら付き合うどころか、話しすらしていなかっただろうし...
そんな颯に似合わないけど、一応正式に彼の彼女になって一年がたつ、あたしは藤咲実結。
身長が147㎝しかなく、顔も幼いので中学生、下手すれば小学生高学年に間違われることもしばしば。
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