君のとなりで
いいな…ずっと一緒か…あたしも星に書きたいな。

「俺らも書く?」

えっ!いいの?あたしが目を丸させて颯を見てると颯は星の売ってるお店に早々と歩いていき、すぐに買ってきてくれた。

「なんだよ、書きたかったんじゃねえの?」

あたしがあまりにもまぬけな表情だったのか颯は笑いながら言う。

だって、こういうの嫌だって言うかと思ったんだもん。

でも、すごく嬉しい。颯の不器用な優しさが冬の寒さなんて吹き飛ばしちゃうよ。

「名前書こう!えっと、み、ゆ、はいっ!次は颯!」

星の形の薄いピンク色のプレートに油性ペンで名前を書き、颯に手渡す。

「ひらがなでかくの?普通漢字じゃね?」

「いいのいいの!はやく!」

早く飾ってるところをみたい!これってまさにカップルって感じだよね!

「はい、あ、お前じゃツリーに背が足りないか。」

もう!確かにあたしはチビだけども。
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