君のとなりで
「え?中原颯ってD組のバスケ部のキャプテンの?」

疾風君が驚いた顔をする。

「…うん。一年の秋から付き合ってるの。」

「へぇ、なんか意外。実結って彼氏いたんだ。」

うっ…やっぱり釣り合わないのかな?

「でも中原と実結って接点あったっけ?」

「実はね、家がマンションのお隣同士で幼なじみなんだ。」

そういうと疾風君は納得した様子。

「でもさ、俺にもチョコちょうだい。」

「えっ?でも美味しくないかもよ?」

初めて手作りするんだもん。

「いいって。俺毎年全然もらえないから寂しくてさ。義理でいいから!」

意外だな、疾風君、爽やかだしクラスでも疾風君のこと好きっていってる友達けっこういるのに!

「うん、わかった!」

「サンキュ!楽しみにしてるな!」

これはチョコ作り、早紀ちゃんに教えてもらわなきゃね!

真結ちゃんは今年はレポートが課題に出て忙しそうだもん。

早紀ちゃんは料理得意だし、よし!頑張るぞ!
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