君のとなりで

会えない、会いたい side実結

結局、颯とは話さないまま次の日が来てしまった。

今日は朝練も自主練もなくて、一緒に行ける日。

なぜかパッチリ目が覚めて、いつもより少し早めに颯を玄関前で待つ。

それにしても、まう3月も半ばだっていうのに、寒いなぁ…

マフラーをぎゅっと強く首に巻き付け直す。

ガチャっとドアが開く音がした。

っ…!来た!なんでこんなに緊張してるの?

「あれ?実結、おはよ!」

だけど、そこにいたのは颯じゃなくて、聖君だった。

ふぅー…なんかちからが抜けちゃった。

「聖君!おはよう!今日は一限とってるの?」

「そーそー。いつもなら一限なんて代返してもらってサボるんだけどさ、真結がサボるな!って単位とれないんだったら別れるとか言うんだぜ?ひでーよな…」

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