君のとなりで
「どうなの~?もしかして、当たってるの?」

嬉しそうにニヤニヤしやがって!うざったい…

「別に、そんなことないけど。」

「ふーん…そーなんだ。あっ、待ってよ~!」

べらべら話続ける西田をおいて、俺は学級委員会が開かれる生徒会室にさっさと入った。




長い委員会がやっと終わり、俺は急いで教室を出る。

なんでこんなに長引くんだよ!

走って体育館に向かうと、みんなはシュートの練習をしていた。

あれ、女子もってことは、今日は百本の日だったのか。

「颯君!おそーい!」

女子バスケ部のキャプテン、大島がふくれ面でこちらにやって来る。

「わりー、委員会が長引いて。」

「着替えたら一年に百本の説明して、パス回してあげて。あたしちょっと職員室行ってくるからよろしくね!」

そう言うと大島は走っていってしまった。

俺はまたもや大急ぎで着替えると、一年に集合をかけた。

入ったばかりの一年は、基礎練習が主だが百本シュートは三学年が一緒にする。

そして男女一緒だ。

今年はやたら女子バスケ部が人気で一年生だけで30人近くいる。

正直、うらやましい。
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