君のとなりで
改めて二人で写真とか、なんだか照れる。
いつ以来だろう、入学式の時だ。
それからまた花壇をまわり、だいたい見て回ったところでそろそろ5時過ぎ。
公園が閉園するのは五時半だからもうそろそろ帰らないといけない。
「そろそろ帰る?」
「うん、そうだね。」
夕焼けに包まれる帰り道を二人で歩く。
視界の隅に実結の手がはいる。
手を繋ぎたい。
そう思ったときには、すでに手が動いていて、実結の小さな手をぎゅっと握った。
ちょっとびっくりしたような顔で俺を見上げると、その顔はたちまち笑顔になった。
「颯、今日はありがとう。すっごく楽しかったよ!」
本当に嬉しそうに、笑う。
そんなあいつに俺もちゃんと言いたいと思った。
「…うん、俺も。後、今日のお前、すげーかわいい。」
朝からずっと言えなかったこと。
素直に伝えると、とたんに恥ずかしさが込み上げて、実結から視線を外した。
だけどどんな顔をしてるのか気になり、横目で見ると、多分俺と同じ。
顔は赤くて、だけどとても嬉しい。
「ふふっ…」
「…っ…笑ってんなよ。」
ただ手を繋いで帰る。
それだけのことが、こんなに幸せで。
そんなことを思いながら夕陽に染まる、実結の横顔を見ていた。
いつ以来だろう、入学式の時だ。
それからまた花壇をまわり、だいたい見て回ったところでそろそろ5時過ぎ。
公園が閉園するのは五時半だからもうそろそろ帰らないといけない。
「そろそろ帰る?」
「うん、そうだね。」
夕焼けに包まれる帰り道を二人で歩く。
視界の隅に実結の手がはいる。
手を繋ぎたい。
そう思ったときには、すでに手が動いていて、実結の小さな手をぎゅっと握った。
ちょっとびっくりしたような顔で俺を見上げると、その顔はたちまち笑顔になった。
「颯、今日はありがとう。すっごく楽しかったよ!」
本当に嬉しそうに、笑う。
そんなあいつに俺もちゃんと言いたいと思った。
「…うん、俺も。後、今日のお前、すげーかわいい。」
朝からずっと言えなかったこと。
素直に伝えると、とたんに恥ずかしさが込み上げて、実結から視線を外した。
だけどどんな顔をしてるのか気になり、横目で見ると、多分俺と同じ。
顔は赤くて、だけどとても嬉しい。
「ふふっ…」
「…っ…笑ってんなよ。」
ただ手を繋いで帰る。
それだけのことが、こんなに幸せで。
そんなことを思いながら夕陽に染まる、実結の横顔を見ていた。