君のとなりで
好きだ。

実結が好きすぎて、おかしくなりそう。

愛しくて、可愛くて。

たまらない。

苦しい。

好きで、苦しい。

言えば少しは、楽になるのだろうか。

「…実結…」

「…ん?」

「…好き。」

言った途端、現実に引き戻されるように、身体中が熱くなった。

俺、なにいってんだろう。

ついにおかしくなったのか?

今すぐ時計を五分前に戻してほしい。

あり得ない。

今、俺、なんていった?

「…三回目だ…」

なぜか嬉しそうに笑う実結。

「三回目?」
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