君のとなりで
ちゃんといってほしいのに、相談してほしいのに。

やっぱりあたしなんかじゃ頼りないから?



重い気持ちのまま迎えた放課後、図書室で颯を待つ。

「せーんぱい!」

「あ、星野君…今日当番だっけ?」

でも今日は水曜日、当番じゃないはず。

「先輩が入っていくのが教室から見えたんで、来ちゃいました!」

そう言ってあたしの隣の席に座る。

「どうしたんですか?元気ないですね。」

「そんなことないよ。」

顔にも出てるのかな…

ダメだ!

やっぱり話してくれるまで待とう!

「…もしかして、中原先輩のことで悩んでるんですか?」

ええっ!?

思わず椅子から落ちそうになった。

だって、当たってるんだもん!

「どうしてわかるの?」

「だって実結先輩、さっきからドアのほうばっかり見てますよ。」

無意識のうちに、そんなことしてたんだ…

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