君のとなりで
一人でペラペラしゃべっちゃった。

バカみたいって思ったのかな。

都築君、なにもいってくれないし…

やっぱりこの人苦手かも。

「そうなんだ。何㎝なの?」

へっ!?

ちゃんと聞いてたんだ!

時間差すごいな…

「あ、えっと147㎝…」

「ふーん、じゃあ俺と30㎝差だね。」

もしかして無愛想なんじゃなくてこういう人なの?

「都築君は177㎝なんだ!ラッキーな数字だね!」

そう言うと都築君が吹き出した。

「ははっ、そんなこと言うひと初めてだ。藤咲さんって変なの。」

いやいや、あなたに変とか言われたくないんですけど…

でも笑ってるの初めて見た。

改めてみると、都築君ってかなりかっこいい。

というかきれいな整った顔立ちをしている。

いつも笑っていればいいのに。

そんなことを思いながら都築君の顔を見てると、都築君が目をそらした。

どうしたんだろう…

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