君のとなりで
「あっ、続きやんなきゃ!やっぱり都築君、上の方やってもらえるかな?あたしじゃ上手く描けないみたい。」
そう言うと、都築君は頷いて椅子も使わずスラスラとイラストをトレースしていく。
あたしもしたの方を必死で描いていく。
気がつけば教室には紅い夕日が差し込み、時計の針は六時前を指していた。
「そろそろ帰ろっか?」
都築君が手を止めた。
「そうだね、あたし道具片付けてくるよ。都築君は先に帰ってて。」
「いいよ、一緒にいく。スクリーンは重そうだし俺が持つよ。」
あたしの腕からひょいとスクリーンを抜き抱えてくれた。
やっぱり優しい人なのかな。
よくわかんないや。
「藤咲さん、今日は中原と帰んないの?」
その言葉に胸がつまる。
どう答えればいいの?
「うん…」
「ふーん、でもすごいよね。あの中原と付き合ってるなんて。」
もう、付き合ってないよ。
あたしたち、別れたんだよ。
心のなかで言ってみるけど声には出せなかった。
まだまだ颯が好きなの。
忘れられないよ…
そう言うと、都築君は頷いて椅子も使わずスラスラとイラストをトレースしていく。
あたしもしたの方を必死で描いていく。
気がつけば教室には紅い夕日が差し込み、時計の針は六時前を指していた。
「そろそろ帰ろっか?」
都築君が手を止めた。
「そうだね、あたし道具片付けてくるよ。都築君は先に帰ってて。」
「いいよ、一緒にいく。スクリーンは重そうだし俺が持つよ。」
あたしの腕からひょいとスクリーンを抜き抱えてくれた。
やっぱり優しい人なのかな。
よくわかんないや。
「藤咲さん、今日は中原と帰んないの?」
その言葉に胸がつまる。
どう答えればいいの?
「うん…」
「ふーん、でもすごいよね。あの中原と付き合ってるなんて。」
もう、付き合ってないよ。
あたしたち、別れたんだよ。
心のなかで言ってみるけど声には出せなかった。
まだまだ颯が好きなの。
忘れられないよ…