君のとなりで
だけど、いい加減うんざり。シャーペンを持つ手もだるくなってきたし、Xだのyだの頭がこんがらがっておかしくなっちゃいそう。

「ねぇ~ちょっと休憩しようよ!気分転換しなきゃ勉強もはかどらないしさ!」

次の問題に進もうとした颯に提案する。

「10分だけだからな。お前かなりヤバい状況にいるんだから。」

ふぅー…目が疲れた。あたしは颯の部屋の床に倒れこんだ。

あーあ…早くテスト終わんないかな…ここ最近夜遅くまでテストの勉強してるからすごく眠たい。

ちょっとだけ寝ちゃおうかな…ウトウトし始めて瞼がだんだん重くなってきた。

「10分たった、起きろ!」

瞼を閉じた瞬間、颯の声が聞こえて、仕方なく体を起こした。

「さっきの続きからな。俺も自分の勉強したいんだから。」

そういうけど、颯はいつも大半はあたしの先生をやって、テスト本番を迎える。なのにいつもいい点をとっている。

「うーん…難しいなぁ…これって将来必要なのかな?」

「余計なこと考えてないでさっさと解け。」

あら?独り言のつもりだったのに、あたし声に出してた?

だけどさ、絶対こんなの将来使わないと思う!もう一度心のなかで言いながらシャーペンを動かす。
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