君のとなりで
家に帰ったら、明るい笑顔で迎えてくれて、いつも美味しい夜食を作ってくれてたお母さんと、電話で励ましてくれて、アメリカからわざわざかわいい膝掛けを送ってくれたたお父さん。

勉強も教えてくれて、受験の前の日には聖君と一緒にあたしにお守りをくれた真結ちゃん。

勉強を教えてくれて、いつも励ましてくれた早紀ちゃんやあゆちゃん。

なにげに気にかけてくれた都築君。

会うたびに調子を聞いてくれる疾風君。



みんなに感謝して、ありがとうって言いたい。

そして

一番伝えたい、颯に。

大好きだって。


「で、いつ言うの?今日?」

「きょっ、今日はいきなりすぎない?」

放課後、早紀ちゃんに相談すると早紀ちゃんはキッパリ言った。

「早い方が良いでしょ。実結だって早く言いたいんでしょ?」

それはそうだけど…

でも、なんだかいざとなると緊張してきちゃった。

だって人生初の告白だもん。

もし、フラれたら…

「大丈夫よ!だってあんたたち、見るからに両想いだからね!」

そんな…わけ…ない!

「…もう、なら一週間後ね!12月24日!クリスマスイブ!ぴったりでしょ!2週間もあれば決心つくよね?」


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