君のとなりで
「あのですね、単刀直入に言いますと…」
そうは言うけどモゴモゴと話す水橋。
珍しいな、いつもハキハキ元気よく話すのに。
「どうした?」
「…好きですっ!あたし、ずっと颯先輩のことが好きです!」
っ…
びっくりした。
だってそんなこと、思ってもみなかったから。
「あ、いいんです!颯先輩にはかわいい彼女さんもいるの知ってますし、ただ伝えたかっただけなんで!」
水橋のことは、いい後輩で、バスケに関しては真剣で気が合う。
「これ、生まれて初めてチョコ作ったんです!良かったらもらってください。」
水橋が白い紙袋を手渡す。
「水橋、ありがとな。」
「いえ!こちらこそ、聞いてくださってありがとうございます!バレンタインで彼女さんとの約束もあるのに、すみませんでした!では!」
それだけ言うと、水橋はバタバタと走って行ってしまった。
待ち合わせ場所の下駄箱に戻ると、すでに昂と山下、そして実結がいて話していた。
「あ、モテ男が帰ってきた!今ちょうど話してたんだよ!」
昂がおどけた声で言う。
「実結、ちゃんと渡すのよ!じゃあね、颯君!」
山下は昂の腕を引っ張って行ってしまった。
「俺らも帰るか。」
「…」
あれ、なんかおかしい。
いつもなら絶対返事するのに。
歩き出したその後も、無言で下を向いている実結。
何かあったのか?
俺がなんかしたのか?
そうは言うけどモゴモゴと話す水橋。
珍しいな、いつもハキハキ元気よく話すのに。
「どうした?」
「…好きですっ!あたし、ずっと颯先輩のことが好きです!」
っ…
びっくりした。
だってそんなこと、思ってもみなかったから。
「あ、いいんです!颯先輩にはかわいい彼女さんもいるの知ってますし、ただ伝えたかっただけなんで!」
水橋のことは、いい後輩で、バスケに関しては真剣で気が合う。
「これ、生まれて初めてチョコ作ったんです!良かったらもらってください。」
水橋が白い紙袋を手渡す。
「水橋、ありがとな。」
「いえ!こちらこそ、聞いてくださってありがとうございます!バレンタインで彼女さんとの約束もあるのに、すみませんでした!では!」
それだけ言うと、水橋はバタバタと走って行ってしまった。
待ち合わせ場所の下駄箱に戻ると、すでに昂と山下、そして実結がいて話していた。
「あ、モテ男が帰ってきた!今ちょうど話してたんだよ!」
昂がおどけた声で言う。
「実結、ちゃんと渡すのよ!じゃあね、颯君!」
山下は昂の腕を引っ張って行ってしまった。
「俺らも帰るか。」
「…」
あれ、なんかおかしい。
いつもなら絶対返事するのに。
歩き出したその後も、無言で下を向いている実結。
何かあったのか?
俺がなんかしたのか?