君のとなりで
今日、何個もらったのかな。
何人から告白されたのかな。
去年もすごかったもん。
今年もきっと、いっぱいもらったんだろうな。
「ほら!昂が余計なこと言うから実結が落ち込んじゃったじゃないの!」
「ごめん!実結ちゃん!でも大丈夫!あいつ、実結ちゃんにべたぼれだからさ!」
この二人にも迷惑かけちゃ、ダメだよね。
「ううん、平気だよ!昂君、早紀ちゃん、せっかくのバレンタインだから二人で先に帰って!あたしはここで颯を待ってるから!」
「でも…いいの?実結。」
「大丈夫だよ!バレンタイン、楽しんで!」
早紀ちゃんは何度もあたしを振り返りながら、学校から出て行った。
あたしは一人、下駄箱に寄りかかって空を見あげる。
寒いな…雪がふりそうなどんよりとした雲が広がってる。
冷たい風がマフラーの中の髪を揺らす。
颯、早く来ないかな…会いたいよ。
昨日もあって、今日も一緒に来たのにこんなこと思うなんて変だよね。
あたしももっと強くならなきゃ。
「みーゆ。」
後ろから肩を叩かれて振り返ると、そこにはいつもと変わらない笑顔の、疾風君がいた。
「なにしてんの?寒くない?こんなとこで。」
「うん、颯を待ってるの。」
「あー、そっか。今日バレンタインだもんな。つうか実結のほっぺ真っ赤!」
何人から告白されたのかな。
去年もすごかったもん。
今年もきっと、いっぱいもらったんだろうな。
「ほら!昂が余計なこと言うから実結が落ち込んじゃったじゃないの!」
「ごめん!実結ちゃん!でも大丈夫!あいつ、実結ちゃんにべたぼれだからさ!」
この二人にも迷惑かけちゃ、ダメだよね。
「ううん、平気だよ!昂君、早紀ちゃん、せっかくのバレンタインだから二人で先に帰って!あたしはここで颯を待ってるから!」
「でも…いいの?実結。」
「大丈夫だよ!バレンタイン、楽しんで!」
早紀ちゃんは何度もあたしを振り返りながら、学校から出て行った。
あたしは一人、下駄箱に寄りかかって空を見あげる。
寒いな…雪がふりそうなどんよりとした雲が広がってる。
冷たい風がマフラーの中の髪を揺らす。
颯、早く来ないかな…会いたいよ。
昨日もあって、今日も一緒に来たのにこんなこと思うなんて変だよね。
あたしももっと強くならなきゃ。
「みーゆ。」
後ろから肩を叩かれて振り返ると、そこにはいつもと変わらない笑顔の、疾風君がいた。
「なにしてんの?寒くない?こんなとこで。」
「うん、颯を待ってるの。」
「あー、そっか。今日バレンタインだもんな。つうか実結のほっぺ真っ赤!」