君のとなりで
3月12日は実結の18歳の誕生日。
去年は俺が熱で寝込んでたせいで一緒に過ごすことも、プレゼントをその日に渡すこともできなかった。
だから今年はちゃんと誕生日の日に渡したい。
相変わらずそういうのを選んだりするのが苦手な俺は、また何を贈ればいいのか悩む。
気がつくと整理を始めてから2時間がたっていた。
そんなに片付いてはないのに、時間は過ぎていく。
ちょっと休憩しよう。
そう思ってリビングに入ると、兄貴と真結ちゃんがいた。
「あ、颯!お邪魔してます。」
「なんだよ、颯、邪魔すんなよ!」
この二人を見るとさっきの写真のことを思い出した。
なんとなく顔を合わせづらくて、冷蔵庫からお茶をだしてコップに注ぎ、それを飲み干すとさっさと部屋に戻った。
いいよな、あんな家で堂々と。
つうか弟がいるってのに。
去年の暮に婚約をした二人は大学を卒業したら、アパートを借りて二人暮らしを始めるらしい。
それで今は部屋を探し中だ。
正式に入籍するのはお互いが社会人としての生活に慣れてから、といういかにもしっかりものらしい真結ちゃんの意見に笑ってしまった。
廊下にいても聞こえてくる楽しそうな笑い声。
そんな幸せそうな二人を見ていると、なんだか俺も実結に会いたくなった。
去年は俺が熱で寝込んでたせいで一緒に過ごすことも、プレゼントをその日に渡すこともできなかった。
だから今年はちゃんと誕生日の日に渡したい。
相変わらずそういうのを選んだりするのが苦手な俺は、また何を贈ればいいのか悩む。
気がつくと整理を始めてから2時間がたっていた。
そんなに片付いてはないのに、時間は過ぎていく。
ちょっと休憩しよう。
そう思ってリビングに入ると、兄貴と真結ちゃんがいた。
「あ、颯!お邪魔してます。」
「なんだよ、颯、邪魔すんなよ!」
この二人を見るとさっきの写真のことを思い出した。
なんとなく顔を合わせづらくて、冷蔵庫からお茶をだしてコップに注ぎ、それを飲み干すとさっさと部屋に戻った。
いいよな、あんな家で堂々と。
つうか弟がいるってのに。
去年の暮に婚約をした二人は大学を卒業したら、アパートを借りて二人暮らしを始めるらしい。
それで今は部屋を探し中だ。
正式に入籍するのはお互いが社会人としての生活に慣れてから、といういかにもしっかりものらしい真結ちゃんの意見に笑ってしまった。
廊下にいても聞こえてくる楽しそうな笑い声。
そんな幸せそうな二人を見ていると、なんだか俺も実結に会いたくなった。