君のとなりで
「そうなの!そうなの!まあ、颯君みたいなかっこいい子が実結とね!うふふふ、あたし、嬉しい。」

無邪気に笑う日菜さん。

なんか、良かったのか?

喜んでもらえてるし。

「えー、いつからなの?真結と聖君に続いて実結と颯君までねー。」

興味津々といった表情でニコニコする。

「えっと、高一の秋くらいからかな。」

「えっー!そんなに前なの!?全然気が付かなかった!」

そりゃあ、バレないようにしてましたから。

「真結も聖君と結婚することになったし、中原家とは縁がより深くなるね!」

そう言う日菜さんは本当に子供みたいに無邪気で、かわいらしい。

「じゃあ俺、そろそろ失礼します。ごちそうさまでした。」

「アメリカ行くまでにまたきてね!」

わざわざ玄関の外まで送ってくれた日菜さん。

めちゃくちゃかっこいい廉さんが日菜さんに落ちたのがわかる。

藤咲家はいつも明るくて、優しくて、居心地がいい。

かっこよくて、頼りがいのある、家族を大切にしている廉さん。

フワフワしててかわいらしい、家族を癒やしてくれる日菜さん。

しっかりもので廉さんの留守をきちんと守る、頼もしい真結ちゃん。

そして、そんな温かい家庭で育った実結。

実結の純粋なとことか、素直なところはそのせいだ。








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