君のとなりで
東京には可愛くて大人っぽい女の子がたくさんいるんだろうな…

「よう！颯、実結！久しぶりだな！」

「二人共、元気だった？」

後ろから話しかけられて、振り返ると、そこにいたのは聖君と真結ちゃんの親友の、なっちゃんこと沢村夏輝君と橋本、改め沢村夏鈴ちゃん。

「うん！元気だよ！」

「颯もデカくなったなー！まだバスケしてんだろ？」

颯と同じくらいの背丈のなっちゃんが颯の髪をくしゃくしゃする。

「なっちゃんこそ、いいパパしてんじゃん。」

颯はなっちゃんの腕に抱かれている小さな女の子を見て笑った。

「凪ちゃん、もうすぐ二歳だっけ。」

真結ちゃん達よりはやく結婚した二人にはもう凪ちゃんという可愛い女の子がいる。

「今月の3日でね！二人目の子は真結と聖君の子と同級生になれたらいいねってね！夏輝！」

「おう！」

へえ、じゃあまたその子たちは幼なじみになるのかな。

なんだかいいなぁ。

あたしも、いつかお母さんになれたらいいな…

ってまた妄想の世界に浸っちゃった！

「真結ちゃん、綺麗だね。」

白いシンプルなドレスがすごく似あってる。

「そうだな、実結もかわいいけど。」

へっ！？
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