君のとなりで
「ほんとに!?」

だって朝聞いたときは全然反応なかったのに!

「あー!今のなし!忘れて。」

恥ずかしかったのか、すたすたと昂君の方に行っちゃった。

忘れられるわけないじゃん、そんな嬉しい言葉!

いつも何も言ってくれない、珍しい颯からの甘い言葉なんだから!

「実結!真結ちゃん結婚おめでとー!」

薄いグリーンの大人っぽさ溢れるワンピースを着た早紀ちゃんも今日は結婚式に来てくれた。

「早紀ちゃん!ありがと!」

今日は忙しい中、真結ちゃんの幼なじみでもある早紀ちゃんと昂君も来てくれた。

久しぶりに四人が揃ったから、明後日はみんなで集まる予定!

「最近どうなの?颯君とは!」

うーん…

昨日東京から帰ってきたばっかりだし、実はバタバタしててまだちゃんと話してないんだよね。

それに颯、サークルや大学が忙しいみたいで電話は週に二回くらい、メールも3日に一回あればいいほうだから。

「まあまあかな、お互い忙しいし、今回の主役は真結ちゃんと聖君だから。」

「実結もサークル入ってるもんね!」

そう、実はあたし、バスケサークルに入っているのです!

運動音痴だし、背も低いからバスケは出来ないって思ってたんだけど、昂君に誘われて、マネージャーとして入ることになった。
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