君のとなりで
二十歩目
未来 side実結
「もう、まだ泣かないの!」
「ううっ…だってぇ…」
柔らかな日差しが差し込む教会の控室。
あたしはまた早紀ちゃんに呆れられている。
「実結、せっかくのメイクが落ちちゃうよ?」
あゆちゃんも慌ててあたしの涙をティッシュで軽く抑えてくれる。
「ほら、出来た!」
早紀ちゃんがあたしを鏡に向き直させる。
うわぁ…
そこに映るのはまるで別人。
未だに中学生くらいに間違えられるようなコンプレックスの幼い顔も、今日は結構大人っぽく見えるかも。
「早紀ちゃん、ありがとう!」
「実結はあたしの式の時、いっぱい協力してくれたでしょ?だからあたしも親友のためにだったら何でもするよ。」
その早紀ちゃんの言葉にまた涙腺が潤む。
コンコン、とドアがノックされた。
「はーい、旦那さんの登場かな?」
いたずらっぽくあゆちゃんが扉を開けると、そこには昂君と桐生君。
「なーんだ、昂たちか。ていうか、旦那になる人より先に見てもいいの?」
「なーんだ、って!それが愛する夫に言うセリフ!?」
相変わらずの早紀ちゃん天下のこの二人は三ヶ月前、結婚して夫婦になった。
小学校の先生として働く昂君と、ウエディングドレスのデザイナーの早紀ちゃんはなんだかんだ言ってすごく仲良し。
「ううっ…だってぇ…」
柔らかな日差しが差し込む教会の控室。
あたしはまた早紀ちゃんに呆れられている。
「実結、せっかくのメイクが落ちちゃうよ?」
あゆちゃんも慌ててあたしの涙をティッシュで軽く抑えてくれる。
「ほら、出来た!」
早紀ちゃんがあたしを鏡に向き直させる。
うわぁ…
そこに映るのはまるで別人。
未だに中学生くらいに間違えられるようなコンプレックスの幼い顔も、今日は結構大人っぽく見えるかも。
「早紀ちゃん、ありがとう!」
「実結はあたしの式の時、いっぱい協力してくれたでしょ?だからあたしも親友のためにだったら何でもするよ。」
その早紀ちゃんの言葉にまた涙腺が潤む。
コンコン、とドアがノックされた。
「はーい、旦那さんの登場かな?」
いたずらっぽくあゆちゃんが扉を開けると、そこには昂君と桐生君。
「なーんだ、昂たちか。ていうか、旦那になる人より先に見てもいいの?」
「なーんだ、って!それが愛する夫に言うセリフ!?」
相変わらずの早紀ちゃん天下のこの二人は三ヶ月前、結婚して夫婦になった。
小学校の先生として働く昂君と、ウエディングドレスのデザイナーの早紀ちゃんはなんだかんだ言ってすごく仲良し。