〜ミチ〜
第一章:始まりの夜
コツコツコツ……
静まりかえった廊下に足音が響く。
…今、家族は皆寝ている。
だって、今は夜中の3時過ぎだもの……。
それにしても、今夜は暑い。
こんな8月の蒸し暑い夜に決行するなんて、あたし本当になんにも考えてないわよね…。
………………
…じゃ、決行は中止する?
いや、絶対に止めない。
だって、あたしは決めたんだ。
あたしの生きたい様に自由に生きるって。