出会えたこと それだけで
「何それ、意味分かんないー!
里奈!そんな自己チューな奴なんか忘れな!」
望結が怒ったような顔で言った。その声がデカかったので、近くにいた男子が反応した。
「足立がどうかしたのー?」
私の幼なじみの廉くんだ。家が隣だけど中学生になってからはたまにしか話さなくなった。
「聞いてよ廉くん!里奈の男が意味分かんないのよ!」
「里奈の男、って?」
「里奈、年上の彼氏がいるんだよ」
「ちょ!望結!彼氏ではないよ…」
「でもキスしまくったんでしょ!」
「うるさいっ!廉くんに言わなくてもいいじゃんか」
「里奈、俺の家に来なよ。
話聞いてあげるからさ?」
「え?ほんと?久しぶりかも!行く行く!」
「望結も来る?」
「私、今日は塾だからさー」
「なんだぁ、分かった」


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