君と僕の一夜物語
「しっかり並べ!
割り込みはするなよ!」
薄手の白い甲冑を身にまとった大男が
列を成す人々へ叫ぶ
『…人、多い』
門から数百メートル離れた、
2人の場所まで列は続いていた
「王都まではいかないが、
ここも大陸の中じゃ4番目くらいに
大きい街だからな
今の時期の夏の終わりは、
特に人が集まる」
きょろきょろと、物珍しそうに
リファが周囲を見渡している
実際に、物珍しいのだろう
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